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日付:2022.03.08 更新日:2022.04.19
ヒールカップ(履き口)の開き
目次
ヒールカップの開き
シューズの交換時期の目安のひとつに、ヒールカップの開きがあります。
ヒールカップが開いてしまったら、シューズは廃棄です。
〈関連記事〉ジョギングシューズの交換時期について
ヒールカップが開いてしまうと、シューズの中で知らぬ間に足が動いてしまい、シンスプリントや足の裏の痛み、膝の痛みなどを誘発することは、あまり知られていません。
足の痛み
アキレス腱周囲、踵の周囲、足の裏の痛みを訴えて
ランナーさんが来院しました。
左のカップが開いているのが解るでしょうか?
左の足の裏がシューズのミッドソールから、はみ出ています。
はみ出した足の下には
シューズのアーチサポート(舟状骨サポート)の突起がありました。
足を攻撃するアーチサポート
ミッドソールから
踵がはみだしていました。
インソールの足圧を映し出しました。
左足の小指がインソールからはみ出していました。
いわゆる、シューズに対して足が真っ直ぐに入っていない状態です。
カップが開いてしまうと、シューズの中で足が動いてしまい、本来 足を守るためにシューズに設計されたアーチサポートやオーバープロネーション防止機構が、足を突き上げてしまうことがあります。
シューズの中は平ではない
シューズをカットしてみると、靴底は平らに作られていないことが解ります。
このシューズのアーチサポートは16mmありました。
(内側アーチ・床から20mm‐素材の厚さ4mm)
足の中心とシューズの中心がズレていると、結果的にトゥアウトが起こり、様々な故障の原因となります。
〈関連記事〉シューズの中心と足の中心は一致していますか?
それらの影響で起こるリスクは、膝の痛み(半月板損傷)、シンスプリント、アキレス腱炎、
疲労骨折、中足骨骨折(ジョーンズ骨折)、前方コンパートメント症候群などがあります。
医療機関を選ぶポイント
医療機関を選ぶときのポイントは、痛みは筋肉の硬さが原因と決めつけず、一人ひとり違う体に対し、フォームやシューズも合わせて真剣に診てくれる病院を選ぶと良いですよ。
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