Blogブログ
日付:2022.03.03 更新日:2022.04.19
フルマラソン│足が上がらなくなる原因
目次
競技はフルマラソン:「長い距離を走っていると足が上がらなくなってくる」そんなお悩みで静岡市より御来院いただきました。
「足がつるのはミネラル不足が原因です。」そんな情報がネットや書籍ではよく言われていますが、私はそうは思いません。
全身の筋肉や、両足が同時に動かなくなるならエネルギー切れも考えられますが、いつも片足のハムストリングだけが硬くなる、そんな場合、ミネラル不足が原因と言うには理由に足りないからです。
私はそんな症状を診る時に、まずはフォームを観察します。
来院時のフォームです。
・左右で腕の振り方が違います。
・足が地面から離れる位置が左右で違います。
それだけ見ただけでも、左右の足、どちらかに多く負担がかかっている事は間違いありません。
負担がかかる方の足はオーバーワークになります。オーバーワークになれば、故障が現れます。
以上の観点から、ミネラル不足等、目で見えないものを疑う前に、目で見える所を改善する方が先だと思うのです。
そんな観点から、まずその辺りから治します。
治療前と後のフォームの変化は下記のとおりになりました。
治療前
治療後
右と左で膝が前に出る位置が違いました。
右と左で足(膝先)が、前に出る位置が違いました。
右足の方が前に出ています。
治療前のフォーム
治療後のフォーム
走り方が悪いのは癖ではなく故障
ランニングで大切なことは “前に進むこと” です。効率よく前に進むためにフォームは重要です。
フォームには、様々な理論と考えがありますが、共通して言えることは下記の通りです。
- 左右が対象であること。
- 動的に安定している事。
- 軸がぶれていない事
痛みの部位、種類に関わらず、上記に該当するフォームは故障に繋がるので、修正する方が良いと私は考えています。
フォームの異常は体の異常
断言して言いますが、走っている時に体の軸がブレるのは、体幹の筋力不足ではありません。
走っている姿を見れば、体がブレや、膝の向き、つま先の向きの悪さは解ります。しかし、それは個人の癖でも、筋力不足でもなく、多くはこういうところに原因があります。そして、それは治す事ができると多くの人が知ってくれることを望みます。
真っ直ぐに立った時の体の歪み
真っ直ぐに立った時に、体が歪んでいれば、走りも歪みます。
左の足首が傾いていました(プロネーション)。ですから、走る時も、左の立脚で足首は傾きます。
足首は体の土台ですから、土台が傾けば、上に積むものも傾きます。
土台が傾斜しているため、膝が中に入る異常な動きを誘発しています。フォームの乱れは癖ではなく体の乱れです。修正します。
治療前
治療後
左の膝が中に入る動きの修正
右膝のアライメントの修正
全身の細かいエラーを修正する事で、歩幅は下記のように変わりました。
歩幅が変化する事と、足の拘わばりとの関係は次のページで解説しています。気になる方は是非ご覧ください。
カテゴリー
- 交通事故
- 実績と改善例
- 資料
- ブログ
- はじめまして。若葉治療院です。
- きっかけは 一足の スパイクでした。
- 若葉治療院の活動
- よくある質問
- 富士宮本院へのご案内
- 歩行の治療
- 患者様からのお声
- 解析と治療について
- 足関節プロネーション
- プロが教える シューズの履き方
- インソールの話
- コンパートメント症候群(シンスプリント)
- シューズ選び
- 足底筋膜炎
- シューズの構造
- オスグッド
- アキレス腱炎
- 捻挫
- 偏平足
- 肘の痛み
- ランニング障害
- 肉離れ
- 野球の話
- 腰痛
- 野球肩
- 膝の痛み
- 手首の痛み
- 肩こり
- 野球肘
- シューズの話
- 外反母趾
- 有痛性外脛骨
- 腸脛靭帯炎
- 足の甲の痛み
- 踵(かかと)の痛み
- 疲労骨折
- 舟状骨の痛み
- ストレッチの話
- テーピング
- 試合前のコンディショニング
- 猫背
- 側弯症
- 突き指
- 腱鞘炎
- 四十肩・五十肩
- 打撲
- セミナー報告
- 顎関節症
- 勉強会
- 自転車の話
- 選手達の話
- インソールアンケート
- わからないこと
- 思ったこと
- 経営理論
- 患者さんの話
- 研究日記
- 日記
新着情報
- 2024.12.02 交通事故
- 交通事故後の治療を勧める理由と接骨院・治療院の役割
- 2024.11.29 交通事故
- 交通事故で怪我をした!整骨院で診断書はもらえるの?
- 2023.12.27 腰痛
- 腰痛どうしたらいいの?【総集編】┃静岡県 富士宮市 若葉治療院本院
タグ
アーカイブ
- 2024
- 2023
- 2022
- 2021
- 2020
- 2019
- 2018
- 2017
- 2016
- 2015
- 2014
- 2013
- 2012
- 2010
AMEBA BLOG
アメブロはこちら