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日付:2022.03.11 更新日:2022.04.19
内側側副靭帯損傷
目次
内側側副靱帯損傷/ないそくそくふくじんたいそんしょう
内側側副靭帯…なんていうと、なんだか難しそうな名前ですが、膝の内側にある靭帯のことをいいます。
その靭帯が切れていれば、内即側副靭帯断裂、切れてないけど、痛めたときに着く名前が内即側副靭帯損傷です。
膝の内側が伸ばされたときに起こります。
内側側副靭帯損傷といっても、縫合が必要な重症なものもあれば、
安静と冷却、固定だけで様子を見る場合の二つがあります。
一般的に三段階に分類されます。
Ⅰ度は痛みだけで、関節の緩さがないもの
Ⅱ度は関節が少し緩いもの(部分断裂)
Ⅲ度は関節がかなり緩いもの(完全断裂)です。
一般的に痛みがとれるまで、1~2週間程度のアイシングと、固定をし、痛みがなくなればリハビリ後、スポーツの復帰となり、手術をすることは少ないのですが、内即側副靭帯だけでなく、半月板や関節包など、同時に損傷しているときは手術になる場合が多いようです。
痛いけど、ジョッグはできる場合
似ている痛みでも、原因や対策が全く違うことがあるので注意しましょう。
・膝の靱帯損傷で最も発生頻度が高い損傷です。
・初期に適切な固定をすれば前十字靭帯より修復しやすい特徴があります。
・半月板損傷などの合併症を誘発します。
・受傷時の適切な治療が重要となります。
ラグビーや柔道などのコンタクトスポーツに多い接触による損傷です。
概要:内側側副靱帯損傷(MCL)とは
原因
膝を中に入れる(ニーイン)走り方をすると痛めます。
・コンタクトスポーツで好発します
例:ラグビー・アメリカンフットボール・サッカー・バスケットボールなど
・膝外側から内側に外力(タックルなど)が加わることで
膝関節に外反ストレスがかかるor膝の外旋力が強制される
→内側側副靱帯が過緊張する→断裂しやすくなる
・その他スポーツ・・・スキーの転倒時・ジャンプの着地時・ツイスト時
どんな痛み?(症状)
・膝内側関節部に症状:圧痛・腫張・熱感・荷重にて外反動揺性(外側に反る不安定性)が認められます
受傷直後は関節血腫/慢性化すると水腫が認められます
★損傷の分類
Ⅰ度:健側と比較して動揺性なし、靱帯部の圧痛が主症状
Ⅱ度:伸展位での外反動揺性なし、30°屈曲位で外反動揺性あり
Ⅲ度:伸展位での外反動揺性・30°屈曲位での外反動揺性あり
検査診断
・レントゲン検査 靱帯は写らないため骨折の有無を確認するために行います。
・MRI検査が最も有効です→前十字靭帯・半月板・出血などの確認ができる
●アンハッピートライアド(前十字靭帯+後十字靭帯+内側半月板の合併損傷)が起きている可能性があります
治療
・Ⅰ度:RICE療法(安静・冷却・圧迫・挙上)
・Ⅱ度:固定による保存療法
・Ⅲ度:単独損傷→ギプス・装具固定による保存療法
前十字靭帯・半月板損傷合併→靱帯の一次縫合手術
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