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日付:2018.01.14 更新日:2022.04.19
ランニング障害│内くるぶし付近の痛みを治す方法│若葉治療院 富士宮本院
目次
陸上競技だけに限らず、膝の痛み、シンスプリント部の痛み、有痛性外脛骨部など、
多くの痛みには法則性があります。
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今日はミクリッツ線について少し書いてみたいと思います。
ミクリッツ線とは人口膝関節手術などをにおいて、正確に骨を切るために用いる重要なラインです。
レントゲン上で大腿骨頭の骨頭中心から足関節の距骨滑車を結んだ線を言います。
ミクリッツ線が膝の中央を通るなら、脛骨(スネの骨)の内側と外側に均等に荷重がかかる為、
問題がありません。しかし、膝関節の内側や外側を通るときは、
ミクリッツ線が通過する位置に負担がかかり、
膝関節に摩耗や変形が生じ必要以上の荷重がかかります。
ミクリッツ線のように体の構造に “軸”が存在するように、
人が動いているときにも “運動軸” は存在します。
下肢における複数の痛みや、一つの痛みが治ると他の場所が痛くなる、
そんな時は軸ごとゴッソリ治していかなければ、根本解決はしないと思うのです。
スポーツ障害は練習のしすぎ、高齢者の痛みは加齢のせいにしてしまえば簡単です。
医療の現場に思うのですが、
どうか、お願いですから・・・・患者さんや、その家族と向き合うのではなく、
患者さんと、その家族と同じ方向を見て・・・その痛みと向き合って下さいよ。
そんな事を思う今日この頃です。
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遠方より来院いただきました。競技は陸上。
足首関節の不安定性を伴う あちこちの痛み。
近所の接骨院にも毎日通い、あちこち行っても治らず、困り果てての来院です。
他院からの来院の時は、そのテープ一つを見ても、腹の立つようなテーピングと、
見知らぬ先生の 祈りにも似た・・・・砂をかむような悔しさを感じるテープがあります。
この先生も、悔しかったろう、辛かっただろうと・・・伝わってくるようなテープでした。
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そんな時は、誰が偉いとか、そうじゃなくて・・・・総力戦だと思ってます。
もしも、僕の力が及ばなかった時は、
誰か僕の仇をとってくださいよ。頼みますよ・・・そんな思いで、ことに臨みます。
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「なにが原因で痛むのでしょうか?」
お母さんの・・・そんな質問に、言葉をなくします。
原因を数え上げたらきりがないからです。
どれだけ説明しても、言葉では痛みは変わらない、
説明する時間があったら、治す時間に回したい、
治れば、誰も原因を聞きに来ないから。 それが若葉治療院 本院のスタイルでしたが、
遠方から来院された方は、家で心配して待つ家族に報告したい・・・そんなニーズが増えてきました。
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うまく説明できればいいのですが・・・ 言葉で説明するのは得意じゃないので
結果で説明してみます。
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まずは 来院時の歩行です。
歩く時に、膝の内側が擦れあっています。
同じように真似をして10mも歩いていただけると・・・痛みの原因の半分は解るかもしれません。
あと半分は、走ってみないと解りません。走ると・・・全く違う動きをするからです。
膝が中に入り、つま先も中に入っています。そういった異常な歩行がある場合、
それに伴って舟状骨部分も押し出されるのが普通です。
これを有痛性外脛骨と言う人もいますが・・・ 僕は呼び方は何でもいいと思ってます。
しかし、今回の場合、膝(大腿骨)が中に入る動きが大きすぎて、
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「なんでこうなるんでしょうか?」 そんな質問に言葉がつまります。
膝が中に入る動きや、膝と膝がぶつかるのは、単純に膝だけの問題ではなく、
骨盤の角度であったり、上半身の不具合も影響してきます。
足だけの問題ではなく、背中や腰、首、股関節、大腿骨の形状(骨の形)・・・ 全てが関係しています。
また、大腿骨の形は、年齢と共に変化しますので、成長・発達の個人差も関係します。
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正常な歩行において、踵(かかと)が床から離れる距離は1.5cm~2cmです。
かなり高い位置から落下が始まっています。これも足が痛む子達に多い症状です。
また、正面から足の裏が見えるのも異常です。
あちこち悪い所はありますが、歩行の観察だけでは、
僕が本当に見つけたかった異常が見当たりませんでした。
これくらいの異常では、踵の痛みは出たとしても、内スネ(シンスプリント部)の痛みや、
有痛性外脛骨部の痛みが出る関節角度に達していない気がしたからです。
(そこは、経験と勘の話です)
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走った時の痛みは、走ってみないと解らない事が多々あります。
時速6kmで走ってもらいました。
どうでしょうか?? 歩行の時とは全く違う動きをします。
歩行の時には中に向いていた右のつま先ですが 走ると前を向いています。
その代償運動として、体幹の軸が動きます。腰が外に押し出され、上半身は傾斜しました。
歩行の時の踵(かかと)部分と、ランニング時の踵部分を比べてみます。
歩いた時の足の形と、走った時では・・・ 全然違うでしょ??
これだけ潰れていればこの痛みもうなずけます。
構造の崩れは、周囲にある靭帯、筋肉、腱などを引き離します。
角度的に引き離された周辺組織に、体重による荷重だけでなく、
歩く、走るなどの衝撃が加わり痛みを誘発します。
痛みの出た部分は筋性防御により、不必要な力を入れた状態になったり、
また、それが関節の正常な動きを妨げて、アライメント異常を誘発する、いわゆる
負の連鎖を繰り返します。ですから、正常な関節角度で動けるように、
一つひとつのパーツのアライメント取りをするしか治す方法はないのではないかと思っています。
それは、治療をご覧になって頂いたように、首、鎖骨、胸椎、腰椎・・・・全てのトータルバランスです。
人は本来、痛みがなく過ごせる動物ですから、
本来の動きをしていない箇所を全て、本来の動きができるように、
当たり前の事を当たり前に出来るように、上から下まで組み上げました。
基礎こそ命です。
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つま先の向きを修正するためには・・・・内側に入った膝の軸を整える必要があるのだけど、
これは膝関節だけの問題ではなく、骨盤の前傾、後傾角度であったり、
背骨に関する軸までとる必要が出てきます。
「なにが原因で痛むのでしょうか?」 そんな説明に、言葉をなくすのは、
まともに説明すると朝までかかっても時間が足りないので、
治療前と後の 時速6km (ジョギング速度)の動きを比べてみたいと思います。
→
治療前 治療後
つま先の向き、 膝が内側に入る動き、体の傾斜なんかを見ていただけるとありがたいのですが。
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