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日付:2018.07.08 更新日:2022.04.19
足関節捻挫の可動域制限の解除と考察│静岡県 若葉治療院 富士宮本院
目次
医療にも流行があるようで、近ごろ、他院からの転院してくる足首の捻挫で、
固定をよく見るようになりました。
捻挫にテープを巻く人たちに思うのですが、 あなたが、なぜその道を選んだか?
もしも初心を忘れているなら・・・・全ての作業を中止して、もう一度 思い出して下さいよ。
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中体連のこの時期になると、他院からの転院が増えます。
MRIや、レントゲンに異常がなく、一か月以上、近くの接骨院に通ったけど治らない、
足首が曲がらない、曲げると関節面が痛む・・・そんな捻挫後遺症で悩む子供達の来院が増えます。
↓ 小規模捻挫の関節制限を4分で解除してみます。
↓興味のある人は リアルタイム動画(4分)でどうぞ。
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「捻挫は圧迫・冷却・固定が鉄則なのに、動かすなんてとんでもない!」
そんな批判がバンバン来そうですが、意見をくれる時は
「私ならこうする」 そんな工夫を一個・・・含めていただきたい。
そうすれば、世の中が一個 良くなる。
処置と治療の分別が明確にされること、私はそれを望みます。
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他院からの転院の時は必ず、そこでどんな治療を受けたか聞くのですが・・・
子供でも 『とりあえず』 の治療は見抜きます。『とりあえずの治療』を長く受けてきた子は
「どーせ、治らないんでしょ?」って態度でくる割に、時々・・・すがるような目をします。
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そんな時は、短い時間で変化をだして、希望を見せる必要があるんです。
それも、待合い室の家族の見ている前でやって見せる必要がある。
一人の子供が救えなかったら、その家族全てを救えなかったことになるし、
救えなかったら、そのチームの友達も全部・・・救えない時がある。
ですから、 『 本気 』を見せなきゃならんのです。
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現場で30年もやってると・・・現場の気持ちもよく解ります。
業界で従事してる者全員が、その患者に恨みでもない限り・・・
みんな治したいと思ってるでしょ? どうかお願いですから、
一度や二度の失敗で・・・・治すことを諦めないでくださいよ。
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もう、商売なんてどーでもいいと開きなおった若葉さんは、
気まえよく、商売のネタ書いちゃいますよ。
●治すまでの4分間の思考と治す手順●
まず、立った瞬間に、右の足先が外を向いている、そんな所を見ています。
・股関節から外を向いているのではなく、 膝が正面に向いているのに、toue out で立っている、
・右の内側アーチ(けつ状骨付近)が落ちている
・膝関節は正常より伸展し、腓骨頭の位置が正常よりやや後方にある
・・・・ そんな所を一瞬の間に感じています。
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一回目の屈曲検査で見てるのは、膝の捻じれ方と腓骨の動き方。
「曲げると痛い」って言ってるんだから、いちいち足首とか見てないですよ。
この時点で曲がらないって言ってるんだから。
人が膝を曲げる時、膝は捻じれ動きます。 自分の腓骨頭を触りながらしゃがんでみれば
よく解ると思います。 この際、腓骨頭が後方にスライドするように動くのが正常な人の動きです。
骨の動きで言えば、足関節が屈曲する時に、脛骨と腓骨は開腓し、距骨が中に入る必要があります。
その際、腓骨は上方に、腓骨頭は前方に、腓骨の下方は後方にスライドし、開腓が起こり、
足首は曲がります。
これらの生理的な骨の移動が行われず、周囲の筋肉に過伸展されれば痛む、もしくは可動域制限は
当然起こりえますし、動かない関節の動きを他所の関節が補完すれば靭帯の伸展は起こりえます。
ですから、触診をしながら、腓骨をモビライゼーションしています。
ポイントは
・患者さんの膝と足首の角度が生理的に腓骨が最も動きやすい角度をつくっていること。
・健側の坐骨に患者の体重を乗せていること。
腓骨や、膝の捻じる動きは、人が歩くたびに大きく動いています。
動く角度とタイミングさえ合わせれば容易く動きます。
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膝関節の捻じれを治します。膝も腓骨と同様、人が正常に歩くだけでもメカニズムによって
大きく捻じれ、動く関節です。角度とタイミングを合わせれば容易に動きますし、
容易に壊す事もあります。
膝関節の捻じれを作る筋肉群を一つ一つ触診し、異常があれば修正します。
軽く足関節を屈曲させながら、腓骨の動きを確認しています。
静的検査で動ないものは、動的検査をしても動きません。
この時点で、動きが出たことをしっかりと手で確認したので、もう一回検査を行いました。
ここまで座れるようになりましたが、まだ足関節に痛みがあると訴えます。想定内です。
先ほど、座ったまま足首を屈曲させたときには痛みを訴えなかった、
そして足関節が可動する手ごたえはあった、
簡単に言えば、足首はもう治っているのに、しゃがめない、ですからハムストリングや
大腿四頭筋群、腸脛靭帯、大腿骨の回旋に関係する骨盤ユニットの可動異常を疑います。
フレーム・アウトしてしまいましたが、背骨のモビライゼーションをしました。
足関節捻挫というエマージェンシーにより緊急ロックをした脊柱間のロックを解除する為です。
急にしゃがめるようになりました。
以前、福島から勉強に来てくれた接骨院の先生が、
「近藤先生の治療で、ボールが指に当たって動かなかった突き指を、最後
首に鍼一本うって指が治ってた治療があるじゃないですか?あれがどうしても解らない。」
〈参考記事〉 欲求を満たす為の知識と、生きる為に必要な知識の違い
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なぜ?背骨を診たら 足首が曲がったり、指が曲がったりするか?ついでに解説しますよ。簡単に。
痛覚反射は脊髄反射でしょ?不意に熱いモノに触れたとき、手を引っ込めるのが脊髄反射なら、その反射は腕を引き寄せる筋肉のみに作用する訳もなく、表情の筋肉や、背中の筋肉を始め全身に作用する、捻挫や、突き指などのエラーにより、痛覚信号が脊柱や脳に入ったときどうなるか?
もし僕が神様で、人を作るなら、一部の動きを数パーセント制御したとしても、脳と背骨に緊急ロックをかけて損傷を防ぐように作る。特に胸椎の4~8、頸椎1~2はロックさせるだろう。僕でも考えれるような機能なら、人の体には標準装備されていると思うのが普通の思考。。 だから背骨のロックを外すと動くんですね。。そんな感じ。
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座れる角度が深くなったら、痛みの場所が変わりました。
アキレス腱付近が気になるようになりました。あともう少しです。
指を一本づつ動かして、感触を確認します。コンマ数秒で確認します。
なぜならば、痛みが発生する時の速度はコンマ数秒だからです。
適当に座ってやってるように見えますが、患者の足首の角度、見てくださいよ。
微妙な角度の調節で、対象を絞り、右手で動かした患者の指の腱の動きを左手で触知しています。
痛みをさくっと捕まえて終了です。
足首を一切治療してないのが解りますか??
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子供達は子供なりに一生懸命やってる。 頑張ってる子供たちは、子供たちなりに、
口に出さなくても、親や周りの人に受けた恩を返そうと一生懸命やってる。当然だろ?
周りにそれだけやってもらって、恩を感じなかったら、それはもはや人間とは呼べないだろう?
そんな子供達と対峙するとき、 『 とりあえず 』 で仕事してたら、
・・・・それは、もはや人とは呼べないだろう?
私が言いたいのは、本気でやってるかどうか? そんな話です。
※ 全国に居るであろう、同じ志の人たちへ。
初心を忘れてしまったら、何をどこまでやっても負けですよ。 頑張りましょう。 ^^
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