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日付:2018.08.20 更新日:2022.04.19
ランニング時の踵の痛み(内側)│静岡県 富士宮市 若葉治療院
目次
長野県から来院いただきました。主訴はランニング時の踵の痛み(内側)です。
よく、「痛みがあるので軽いジョグだけにしている」 そんな事を耳にしますが、同じ部位の痛みでも、
蹴り込む時に生じる痛みと、体重を支える時に生じる痛みでは意味合いが違います。
後者の痛みがある場合、脱力した状態で行うジョグは、けっこう痛めるので注意が必要です。
昨年、中国(香港)から来院があったのも驚きでしたが、今回の患者様は、
海外から、たまたま長野マラソンに来ていた台湾人の方から、
「あなたの痛みを治せそうな所が静岡にある」 ・・・そんな情報を入手し、、ネットで検索して
若葉治療院に来てくれました。こんな片田舎の看板もない治療院に、
はるばるお越しいただき、ありがとうございます。
さて、今回も外科に行ってもレントゲンに異常なし。
地元の接骨院にも通ったけれど、半年以上変化なし。
そうなると、実際に動きを見るしかないですね。時速 6km/hで走行してみます。
ありました。 レントゲンには写らなくとも、走ってみれば一瞬で見えるモノがあります。
● POINT 良い医療機関の見分け方
歩行や、ランニングの時に、踵や足の裏が痛いなどで医療う機関にかかるときには、
- 着底する時に痛むのか?(ヒール・ストライク)
- 最大屈曲時に痛むのか?(体重が乗るとき)
- 踵が床から離れる時に痛むのか?(蹴りだしの動作)
最低でもそれくらいは質問する医療機関を選ぶと良いと思います。
それによって、治療の部位が全く変わるからです。
結論から先に書きますが、痛みがあった治療前と、痛みがなくなった治療後の踵を比べてみます。
[ ※ どちらも時速 6km/h で走行
治療前の足首はトゥー・アウト(つま先が外を向く動き)を起こし、足首が内側に倒れ込んでいます。
足首の倒れ込みとは、一度地面に着いた足首が、グニャんと内側に倒れ込む動きです。
足首が内側に倒れ込むと、周辺の筋、腱、靭帯などの組織が引き離されてしまいます。
●POINT
「内側の筋肉が固いから」 そんな説明でマッサージや電療を受けていてもなかなか改善されないケース
スネや踵の内側に痛みがあり、医療機関に受診した際に、
「内側の筋肉が固いから」 そんな説明でマッサージや電療を受けていてもなかなか改善されない場合、
もしくは復帰すると、すぐに同じ痛みを繰り返す場合、原因は違う場所にあるかもしれません。
筋肉が縮んでいるのではなく、伸ばされているかもしれません。
痛みが生じているメカニズム(原因)を探し出し、正しくアプローチを行うか、自分で治そうと思うなら、
痛みの局所だけに留まらず全身のストレッチを正しく行う(自己流ではなく)、
ドリルを徹底的に行うと良いでしょう。
痛みが出ている時は、学ぶときでもあり、伸びるときです。どうか、諦めないで下さいよ。
足首が倒れ込む原因は様々です。アーチの低下がよく言われますが、それだけではありません。
(むしろ、アーチの低下で倒れ込むケースは少ないと私は思います。)
●POINT インソールの使用
医療機関に来院し、「痛みの原因はアーチの低下」と言われ、アーチが低下していないのに
インソールを勧められてくるケースが目立ちます。その場合、この症状は悪化しやすいので、
自己判断でアーチを高くするのは考え物です。スポーツ用品屋さんや、医療機関でアーチサポートの使用を勧められたときには、一度、片足でそのインソールの上に立ってみて下さい。インソールの上に片足で立ち、真っ直ぐ立てない物はあまり勧めません。
今回は、膝のアライメントが大きく関係していました。
●POINT テーピングの使用について
世界中が解らなくて困っている、もしくは間違えたことが常識のように言われている舟状骨の
低下の件ですが、田舎の治療院から、企業秘密をサラっと書きますよ。
膝関節を外旋させてみて下さいよ。舟状骨が落ちるから。
ゆえに、常識のように言われてるテーピングやアーチサポートも考えた方がいいと思うのです。
教科書の訂正、もしくは再検討を具申いたします。
●片足立ち
今回 痛みを訴えた場所は、触りませんでしたが、
走行テストを行った際に問題の痛みは完全に消失していたので局所の治療は行いませんでした。
自宅でやって欲しい事としては、
股関節のストレッチや、走る前にドリルをしっかりやると良いと思います。
参考の記事にリンクします。↓のバナーをクリック
この度は遠方よりご来院いただき、誠にありがとうございました。
おまけ)
※今回、治療したポイントを、気前よくUPしておきます。
上の写真は治療前。
左足のつま先が外に開いていた状態から、鍼(はり)を打っている間に変化しているのが解るでしょうか?
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体のバランスや動きを確認しながら、痛みを引き起こしている原因を探し出し、
必要なストレッチや、あなただけのリハビリテーションを提案いたします。
メンテナンス次第で体が変わることを実感してください。
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