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日付:2020.03.22 更新日:2022.04.19
準備運動は準備ではなく競技│ヒールストライク│静岡県 富士宮市 若葉治療院本院
目次
膝の内側が痛い人がいたら是非読んでいただきたい内容です。
サッカーに多い踵の痛みを解説しながら、ヒールコンタクトの話をしたいと思います。
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主訴: 踵の痛み、走ると踵が痛い、
病院ではシーバー病との説明でした。
「シーバー病はオスグッドと同じ成長痛だから、成長するまで痛みと付き合うしかない」
一般的にはそんなふうに考えられています。
しかし、私はそうは思いません。
成長しなければいけないのは、医療に携わる…..大人たちです。
遠くから患者さんが来てくれると 「ごめんなさい」 そう謝りたい時が多々あります。
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●ヒールストライク
歩行を観察すると、ヒールストライクをおこしていました。
正常な歩行では、足のつま先をやや外に向けて接地します。
しかし、つま先が正面を向いて接地していました。
ヒールストライクとは、=踵を撃ち付ける、そんな意味です。
ランニングで言う“ヒール・ストライク走法”とは意味合いが違うのですが、
「走るときに踵から着くと故障する」=ヒールストライク走法はダメ。
そう 混同されて語られている事が多いようです。
●踵の構造
足の踵の骨は尖った部分があります。
しかし、腰の動きや、体のアライメントに異常がある場合、踵の骨の尖ってる部分から床に接地してしまうことがあります。
尖った箇所で接地をすれば、当然 踵を痛めてしまします。
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しかし、ジョギングシューズの場合、シューズのクッション性があるので、
踵の痛みを誘発することはほとんどありません。
その代わり、踵は痛めなくても膝の内側を痛めます。
もう一度いいます。
つま先が正面を向いて接地すると、
つま先が中を向いて着地(トゥー・イン)するので
体が正面を向いたまま前進すれば、当然 どこかが捻じられます。
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捻じられたのが足首ですめば、外くるぶし付近の痛みになりますが、
その多くは膝が捻じられますので、膝の内側の痛みになります。
正常な歩行では、つま先が少し外を向くようにして地面に接地します。走る時も同じです。
踵が悪い位置から接地する場合、踵を着かずに走れば良いというものでもなくて・・・
トゥ・イン(つま先が中を向く動き)を起こす足は、踵を着かない短距離スパイクや、野球のスパイクでは、
踵の痛みが出ない代わりに、ダイレクトに膝が壊れ、半月板損傷をおこします。
ジョギングシューズでも、トゥー・インを起こせば、膝の内側を痛めます。
●「ジョッグはできるけど、スピードを出すと膝の内側が痛む」
トゥ・インがあると、中距離トラック競技では、記録が伸びてくると膝の故障を繰り返します。膝に熱感がでることもあります。
長距離では、「ジョッグはできるけど、スピードを出すと膝の内側が痛む」そんな症状に悩まされ、ダラダラとジョッグを続けているうちに、シリアスランナーから引退する・・・・そんな厄介な症状がトゥ・インです。
幸いサッカースパイクの場合、スパイクのポイント(ピン)が踵の骨を突き上げてくれるので、走ることができなくなり、
膝を壊す前に踵を痛めるだけで大事には至らない事が多いようです。
●人の体は凄い。
「踵から着くとブレーキになるからフロント接地がよい」
そんな記事を見かけますが、正常な踵接地では、ブレーキになるどころか、
体重と着地の衝撃を推進力に変換します。
しかし、トゥ・イン(つま先が中を向く動き)が出た場合、踵から接地していれば、意識をしなくても、メカニカルにブレーキ制御をかけてくれるのが人の体です。
通常の歩行では踵が地面に接地するとき、膝が少し曲がった状態で着きます。
それによって膝の衝撃を逃がしつつ、床から受けるブレーキの力を利用して、
脛の骨が前に倒れ込む動きに変換し、推進力として利用します。
治療前の膝は伸びきったまま接地しています。ブレーキになっています。
平成になって車にトラクションコントロールが装備されたときは「凄いな!」って感動したけど、
人類は遥か昔から、トルコンも衝突安全ブレーキも標準装備されてるから素晴らしいと思うのです。
ブレーキになるから踵で着かない・・・よく聞く言葉です。
ブレーキになるのは、踵から着くからではなく、膝が伸びきって着く時です。
つま先が中に入れば、膝は伸びきって接地します。
大切なのは、足の裏のどこで着くか?ではなく、
つま先の向きがどこにあるか?
ランニングは、トゥー・コントロールが全てです。
●トゥ・インが起きるメカニズム
全ての痛みには原因があります。 半月板が壊れているからとか、炎症が起きているから痛い・・・そんな記述をよく目にしますが、
それは原因ではなく結果です。
踵を着くと痛む、その理由が、「踵を着く位置に異常があるから」と仮定するならば、
それが出るのはなぜか?
ひとつ前の動きを見ると答えは明確です。
痛みのある左足を着く前の一コマです。
治療前の右足の立脚で大きく右に傾きます。この体幹の傾きが、
反対の足のトゥ・コントロールに影響を及ぼしていました。
治療前の片足立ちのタイミングで、体が傾かないように治す必要があります。
なにが言いたいかと言うと、
左の足の痛みを治すなら、反対の足を治す必要があると言うことです。
そういう理屈は・・・なかなか理解されないんですけどね。。
フォームのの異常は、癖だと決めつけず、体の異常を疑いましょう。
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■スポーツをされていない方も、お気軽に越しください。
●若葉治療院 富士宮本院 :静岡県 富士宮市 西小泉町 21-2 : TEL 0544-26-6628
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