Blogブログ
日付:2022.03.09 更新日:2022.04.19
足の裏の煽り(あおり)運動
目次
概説:煽り運動とは
煽り運動とは、私達の歩行のことです。(ランニングの時も同じです)
人が歩くときの動きをスローモーションで見ると、つま先をあげて、やや外側から着地します。
次に、足裏の外側を小指の付け根の方向に体重移動します。
次に小指の付け根(小趾球)から親指の付け根(母趾球)方向に移動します。
最後に母趾球から人差し指方向に荷重を移動し、中指で大地をつかみながら、後ろにけりだしています。
このように、人の歩行は、
1.踵の外側
2.小趾球
3.母趾球
4.中指
の順番で荷重移動をおこない、
結果として土踏まずを回避するように歩いています。
この歩き方を「踵着地~爪先歩行」と言い、歩くときの足裏の動きが、アオリイカが泳ぐときのアオリに似ていることから「あおり歩行」と名づけられた、と言う人もいます。
私たちは、日常歩くときにことさら意識して歩いているわけではありませんから、普段は気がつきません。
トゥ・コントロール(つま先の向きの制御)
正常な歩行では、足のつま先をやや外に向けて着地し、最後はつま先を真っ直ぐに向けて地面を蹴りだしています。
人の足は、つま先の向きを正しくコントロールされることによって、土踏まずを回避するように動きます。
正しい煽り運動が行えていないと、つま先が中に向くことができず、結果として外を向いたまま地面を蹴り出してしまいます。
足底腱膜炎やシンスプリントとの関係
足底腱膜炎(足の裏の痛み)やシンスプリント、有痛性外頸骨などの痛みの原因の一つに
トゥ・アウトによるランニングがあります。
正常な煽り運動が行えていない足は、本来人の体が持つ衝撃を吸収する力を失い、無理な外力が体にかかり、足底腱膜炎やシンスプリントだけでなく、半月板損傷などの膝の痛みなど、様々な痛みを誘発します。
正しい機能を取り戻すためにできること
私達が無意識のうちに行っている歩行(煽り運動)は、全身の協調した動きの結果から作られています。
ですから、足底腱膜炎や、シンスプリントの痛みを根本的に治す為には、痛みのある局所だけでなく、その治療対象は全身の動きを正常に戻す必要があるのです。
肩甲骨の動きと連動した骨盤の動き
〈関連記事〉歩く時に腕は均等に動いていますか?
腰の動き
〈関連記事〉殿部のストレッチ
股関節の動き
〈関連記事〉股関節外旋筋群の協調的な筋機能改善
ニーインの補正
〈関連記事〉 ニーインの修正エクササイズ
足首の動き
〈関連記事〉足関節のモビライゼーション
カテゴリー
- 実績と改善例
- 資料
- ブログ
- はじめまして。若葉治療院です。
- きっかけは 一足の スパイクでした。
- 若葉治療院の活動
- よくある質問
- 富士宮本院へのご案内
- 歩行の治療
- 患者様からのお声
- 解析と治療について
- 足関節プロネーション
- プロが教える シューズの履き方
- インソールの話
- コンパートメント症候群(シンスプリント)
- シューズ選び
- 足底筋膜炎
- シューズの構造
- オスグッド
- アキレス腱炎
- 捻挫
- 偏平足
- 肘の痛み
- ランニング障害
- 肉離れ
- 野球の話
- 腰痛
- 野球肩
- 膝の痛み
- 手首の痛み
- 肩こり
- 野球肘
- シューズの話
- 外反母趾
- 有痛性外脛骨
- 腸脛靭帯炎
- 足の甲の痛み
- 踵(かかと)の痛み
- 疲労骨折
- 舟状骨の痛み
- ストレッチの話
- テーピング
- 試合前のコンディショニング
- 猫背
- 側弯症
- 突き指
- 腱鞘炎
- 四十肩・五十肩
- 打撲
- セミナー報告
- 顎関節症
- 勉強会
- 自転車の話
- 選手達の話
- インソールアンケート
- わからないこと
- 思ったこと
- 経営理論
- 患者さんの話
- 研究日記
- 日記
新着情報
- 2023.12.27 腰痛
- 腰痛どうしたらいいの?【総集編】┃静岡県 富士宮市 若葉治療院本院
- 2023.12.20 腰痛
- 仰向けで痛い腰痛の理由と対策┃静岡県 富士宮市 若葉治療院本院
- 2023.12.18 腰痛
- 腰痛とむちうち┃静岡県 富士宮市 若葉治療院本院
タグ
アーカイブ
- 2023
- 2022
- 2021
- 2020
- 2019
- 2018
- 2017
- 2016
- 2015
- 2014
- 2013
- 2012
- 2010
AMEBA BLOG
アメブロはこちら