Menuメニュー
日付:2021.09.11 更新日:2021.09.24
膝の痛み
目次
膝の痛みの原因は様々
- 変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)
- 特発性大腿骨内顆骨壊死(とくはつせいだいたいこつないかこつえし)
- 半月板損傷(はんげつばんそんしょう)
- 結晶誘発性関節炎(けっしょうゆうはつせいかんせつえん)
- 靭帯、筋肉などの炎症
- 関節リウマチなどの炎症性疾患
- 感染性関節炎(かんせんせいかんせつえん)
変形性膝関節症
変形性膝関節症とは、関節のクッションである軟骨が、加齢や筋肉量の低下などによりすり減って、痛みが生じる病気です。軟骨がすり減った分、膝関節の骨と骨のすき間が狭くなって内側の骨があらわになり、骨のへりにトゲのような突起物ができたり、骨が変形したりします。また、関節をおおっている関節包(かんせつほう)と呼ばれる繊維膜の内側に炎症が起こるため、黄色味がかった粘り気のある液体が分泌され、いわゆる「膝に水がたまった」状態になります。
変形性膝関節症は時間をかけて進行し、徐々に症状が重くなっていきます。変形性膝関節症の進み方を3つの段階に分けてみていきましょう。一度すり減った軟骨は元には戻らないので、できるだけ早く治療を始め、病気の進行を食い止めることが大切です。
- 初期症状
起床後、からだを動かし始めたときに膝のこわばりを感じます。起き上がったり、歩き出そうとしたりすると、なんとなく膝がこわばる、重くて動かしにくい、はっきりわからないような鈍い痛みを感じるなどの自覚症状が現れます。しかし、しばらくからだを動かすと自然と治まるため、あまり気にならない場合が多いようです。もう少し症状が進むと、正座や階段の上り下り、急に方向転換したときなどに痛みを生じるようになります。
- 中期症状
中期になると、しばらく休んでいたら治まっていた膝の痛みが、なかなか消えなくなります。正座や深くしゃがみこむ動作、階段の上り下りなどが、膝の痛みがつらくて困難になります。関節内部の炎症が進むため、膝が腫れて熱感も生じます。関節液の分泌量が増えるにしたがい、膝の変形が目立つようになるほか、関節がすり減って摩擦が大きくなるため、歩くときしむような音がします。
- 末期症状
関節軟骨がほとんどなくなり、骨同士が直接ぶつかるようになります。この段階になると、初期、中期段階でみられた症状がすべて悪化して、普通に歩いたり、座ったり、しゃがんだりするのも困難になります。日常生活にも支障をきたし、行動範囲が狭まるため、精神的な負担も大きくなりがちです。
このように、膝の痛みは段階を経て悪化していきます。膝に生じているこわばりや違和感、痛みは、もしかすると変形性膝関節症の初期症状かも? 思い当たった方はぜひ、当院にご相談ください。
大腿骨内顆骨壊死
変形性膝関節症とよく似た症状
炎症が強く起こることが多く、何度も関節内に水がたまったり、夜間にうずくような痛みが感じることがあります。
軽微な外傷が原因で起こる外傷(けが)の一種と考えられています。
階段を降りる際などの「ちょっとした段差をおりた瞬間に痛みを感じた」などという受傷機転があることが多いです。また、疾病の治療によってステロイド剤を長期に使用することで起こるものも報告されています。
膝にかかる負担をへらすことで痛みを軽減します。
保存的加療には比較的時間がかかりますが、痛みがコントロールできれば症状は次第におさまっていきます。
強い痛みが続く場合には骨切り術や単顆型人工膝関節置換術などの手術が必要となることもあります。
半月板損傷
運動や加齢による変化などで半月板(はんげつばん)という膝を支えている軟骨に傷がつくことで症状がでます。初期には運動時や運動後の痛みを生じ、半月板が大きく損傷をうけると傷んだ半月板が挟まりこんで突然引っかかったり、膝が伸ばせなくなったり(ロッキング)する症状がでることがあります。
加齢に伴うもの
加齢によって長年負担がかかる自然経過で損傷がおこることがあります。
この場合、多くは変性断裂といってすりへるような損傷を受けることが多いです。
スポーツが外傷にともなうもの
膝に負担がかかるようなスポーツや仕事によって損傷がおこることがあります。
急激に痛みが発症する場合もありますが、若いころから運動をしている場合には気づかないうちに損傷を起こしている場合も少なくありません。
半月板損傷があるからといってすべてが症状がでるわけではありません。
痛みがなければ特に心配はありません。
痛みがある場合には運動後の局所冷却やストレッチが有効です。
また筋力トレーニングをすることで半月板にかかる負担を減らすのも有効です。
結晶誘発性関節炎
結晶誘発性関節炎とは、尿酸などが過剰になることにより関節の中に結晶が積もっていき、これが剥がれ落ちて関節の中に飛び散ることで起こる関節の炎症です。関節内に結晶が飛び散ると身体はこれを外敵とみなし、白血球という物質がかけつけてこれを排除しようとします。
これに伴い激しい炎症がおこり、突然関節が赤く熱をもったり、水が溜まって腫れたりします。
炎症がはげしい場合には体温が上がることもあります。
結晶誘発性関節炎の原因となるのは主に尿酸やピロリン酸カルシウムという物質です。尿酸が原因でおこるものを痛風(つうふう)発作、尿酸以外が原因でおこるものを偽痛風(ぎつうふう)発作と呼びます。
血液検査で尿酸値が高かったり、注射器で関節液を取り出し、関節液の中に結晶が認められればほぼ確定となります。
膝を支える筋肉や腱、靭帯の炎症
多くは膝関節自体より膝の周辺に痛みを感じます。
特にスポーツやたくさん動いた後など、膝に負担がかかった後に痛みを感じることが多いです。
基本的には使いすぎによる筋肉や腱、靭帯の炎症によるものです。
膝に過度に負担がかかることで、膝を動かす筋肉や、筋肉と骨をつなぐ腱、骨と骨とを固定する靭帯に負担がかかり炎症をおこします。
「運動は健康によい」と妄信して膝に負担をかけすぎた結果、炎症を起こすこともあるため、運動の強度や頻度を適切に調節する必要があります。
特にまだ体が成熟していない小児の場合には、オーバーワークに十分留意する必要があります。
料金
◆50分コース【一般】
¥6,000 (税込)
◆40分コース【学生】
¥5,000 (税込)
まとめ
上記の様に膝の痛みになる原因は様々なものがあります。
また、膝の痛みの原因は上記のものが複合的に合わさったものも多く見られます。
若葉治療院ではそれぞれの原因に合った治療をおこないます。