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日付:2021.09.13 更新日:2021.09.24
股関節の痛み
目次
股関節痛の原因と種類
腰の問題によるもの
- 変形性腰椎症
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 脊柱管狭窄症など
関節包などの問題によるもの
- 関節包のゆがみ
- 靭帯
- 関節唇のゆがみなど
関節軟骨の問題によるもの
関節の軟骨は関節面の動きを良くするためにあるのですが、過度に負荷がかかることにより、関節軟骨が擦り減っていきます。軟骨自体には神経は無いので、擦り減っただけでは痛みは出ないのですが、摩耗した関節軟骨の破片が関節内で異物として滑膜などを刺激し、炎症を起こすことによって痛みが生じるようになります。
関節軟骨が擦り減ってしまうと、軟骨の表面が荒くなり摩擦が増えるため余計に摩耗しやすくなるという悪循環に陥ってしまいます。
また、軟骨には血管が直接分布していない為、修復が難しい場所でもあります。股関節周りの緊張を取り、股関節への圧迫力を減らし軟骨への負担を軽減していくと共に、股関節周りの血流を改善させ、軟骨の栄養源である関節液の循環を良くすることにより痛みの改善を目指します。
軟骨自体、修復がかなり難しい場所です。すぐに効果が出にくい場所であるため、長期的な治療が必要となってきます。
筋肉の問題によるもの
股関節に問題が起こると、股関節を保護する為に周りの筋肉が緊張します。これを防御性収縮といって、身体にとっては必要な反応です。しかし、これが長期間続くと、痙縮(スパズム)と言って筋肉が常に収縮している状態になってしまいます。更にその状態が続くと筋肉自体が傷み、痛みの原因になります。
また、筋肉の緊張が高まっている状態では、股関節の安定化という意味では良いのですが、股関節自体に圧迫力がかかる為、関節軟骨への圧力を高め、軟骨の擦り減りが進んでしまうことにもなります。長期間続く股関節痛の場合にはこのように痛みの悪循環に陥っていることがあります。まずは筋肉の痙縮を抑え、過度の緊張を取り除いてやります。
ただこの場合、股関節自体にも問題があることが多いので放置しておくと、筋肉の緊張が強まり痛みが出てしまいます。定期的に過度になってしまう筋肉の緊張を取ることで、痛みのコントロールをしていき、関節軟骨などの股関節自体の問題へのアプローチが必要になります。股関節を動かすための筋肉も数多くあり、腰から大腿部まで広範囲な施術が必要になります。
関連筋肉
- 大臀筋
- 中臀筋
- 大腿筋膜張筋
- 上・下双子筋
- 内・外閉鎖筋
- 大腿方形筋
- 梨状筋
- 腸腰筋
- 薄筋縫工筋内転筋群
- 大腿四頭筋(直筋)
仙腸関節の問題によるもの
仙腸関節は骨盤を構成する背中側の平たい仙骨と周りを囲むようにある腸骨の間の関節です。仙腸関節の関節自体の動きはそれほど大きくはないのですが、歩行時など、足を動かす時に生じる骨盤への捻じれを吸収・分散させる役割があります。この仙腸関節ですが、青年期に入ると以後は加齢と共に関節包が次第に線維化して、動きづらくなってきます。
70歳までに約10%の人で仙腸関節の靭帯が骨化し融合関節になると言われています。仙腸関節はこのようにだんだん硬くなりやすい関節です。仙腸関節が動きにくくなってくると、歩行時の骨盤にかかる捻じれが分散されず、股関節にかかる負担が増え股関節を傷めやすくなることが考えられています。
また、股関節が悪いがために仙腸関節への負担が増加し、変性が進みやすいという悪循環も考えられます。だからと言って、仙腸関節が柔らかければいいかと言うと、妊娠中の女性ではホルモンの働きによって仙腸関節が緩み、骨盤の安定性が弱くなるので腰痛を引き起こしやすくなります。
なので、仙腸関節は適度な柔軟性と保持力が求められる所でもあるのです。ただ、股関節を痛めている方は大抵痛みにより緊張が強くなり、仙腸関節の動きが悪くなっていることが多いです。
股関節への負担を減らす為にも、仙腸関節の柔軟性を付けていくような施術をしていきます。
股関節痛の場合は放っておくと変形等、不可逆的な状態になりやすい場合が多くあります。
また既に変形を伴っていたとしても、上手くコントロールしていけば、痛みの軽減など手術を避けられる場合もあります。
股関節痛は思った以上に日常生活に影響が出やすい症状でもある為、あまり我慢せず早めの対処が予後に影響を及ぼします。
料金
◆50分コース【一般】
¥6,000 (税込)
◆40分コース【学生】
¥5,000 (税込)
まとめ
上記の様に股関節の痛みの原因は様々なものがあります。
また、股関節の痛みの原因は上記のものが複合的に合わさったものも多く見られます。
若葉治療院ではそれぞれの原因に合った治療をおこないます。