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日付:2021.08.25 更新日:2021.09.24
坐骨神経痛
目次
腰椎と腰椎の間にある椎間板が潰れて後方に突出する病気を椎間板ヘルニアと言います。
ヘルニアが神経を圧迫するとその神経に沿って坐骨神経痛が出ます。
坐骨神経痛が起こった時に考えられる病気
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 腰椎すべり症
- 梨状筋症候群
- 仙腸関節炎
- それ以外は原因不明
椎間板ヘルニアが発症する原因
椎間板のみずみずしさのピークは10代後半がピークで20歳を過ぎると徐々にその水分量が減っていきます(椎間板の退行変性)。
要するに20歳から椎間板はすでに老化をはじめているということです。
MRI画像を見るとよくわかりますが、水分の豊富な椎間板は中心部分が白く写りますが、水分が少ない椎間板は黒っぽく写ります。
20際半ばの人でも黒っぽく変わっている人も普通にいます。それだけ椎間板の老化は他の組織に比べてはるかに早いことがわかりますね。
この椎間板の退行変性によって椎間板の弾力性が次第に無くなり固くなると圧力に対して対応できなくなってきます。そうなると衝撃に弱い構造となり、簡単に椎間板内部に亀裂が入ってしまいます。
内部から外側までに亀裂が入ってしまうと、中心にあるゼリー状の髄核は外に出やすい状態になってしまって結果的に椎間板ヘルニアを起こしてしまうということになります。
背骨が自由に動く構造のせいであらゆる方向から圧力がかかる
椎間板には出来るだけ負担をかけたく無いところですが、残念ながら無意識に想像以上の負担がかかってしまっています。
それは背骨の構造にあります。
人間はお辞儀をしたり姿勢を反らしたり、横に側屈したり、体をひねったり自由自在の動きができますが、それも椎間板があるおかげです。
その反面、強い負荷に対しては弱い構造と言えます。
例えば直立位で椎間板の髄核にかかる圧力は28kgですが、体を前に傾ける屈曲姿勢でなんと87kgまでに増加します。
さらにその姿勢からまっすぐに立て直す時は174kgもの圧力になります。ここまで来ると椎間板を破壊するまでの圧力になります。
椎間板が退行変性を起こしていること、そしてそのような姿勢が繰り返し、または長年起こることで椎間板が潰れる危険性はますます増します。
姿勢と身体的特徴
問診後、症状部位、及び体の機能状態を確認し、それぞれに応じた施術を行なっていきます。
坐骨神経の改善に重点を置いた施術になります。
椎間板ヘルニアの発症リスクはやはり、日常生活の過ごし方に大きく関係します。
普段から猫背になっていたり、足を組むことが癖になっている人は、骨盤の歪みや背骨のねじれが起こりやすく、椎間板へのストレスは大きくなります。
これに加えて、背骨に弯曲がほとんどないまっすぐな背骨(ストレートバックボーン)だったり、背骨の弯曲が強い人も腰にかかる負担がさらに大きくなります。
過度な動きをするスポーツ
体を曲げたり反らしたり、またはひねったりするようなスポーツは腰に大きな負担がかかることはもうお分かりかと思います。
特にその動きを反復して行うスポーツ、例えばゴルフ、バスケットボール、バレーボール、サーフィンなどはそのリスクが大きくなります。
若いうちから高いレベルでされていた人ほど30代や40代になってになって腰痛がひどくなり発症するケースが多く、ハードなスポーツ経験が原因で腰に大きな負担がかかり続けて起こってしまっているのです。
椎間板ヘルニアになりやすい人の特徴
- 若いうちからハードなスポーツをされている人
- 背骨の前後の弯曲が少ない人、または大きい人
- 重量物を持ち上げる仕事や車の運転を長くする人
- 腰椎分離症やすべり症と診断されたことがある人
- 側弯症をお持ちの人
腰部脊柱管狭窄症
脊椎は、椎骨と呼ばれる骨が積み重なってできています。一つ一つの椎骨には穴(椎孔、ついこう)が空いており、1本の管のようになっています。これを脊柱管といい、その中には脊髄とそれに続く馬尾(ばび)神経が入っています。
しかし、老化などの影響で椎間板や腰椎が変形・変性して、脊柱管が狭まると、その中を通っている馬尾神経が圧迫されてしまいます。馬尾神経は、脚部の神経をコントロールしている神経なので、圧迫されると神経の働きが乱されて、足に痛みやしびれが起こったり、動きが悪くなったりするのです。
脊柱管の狭窄は、加齢性の変化で、椎間板の変性や骨の変形、靱帯の緩みなどが原因になります。また、生まれつき脊柱管が狭いために発症するケースもあるようです。一般的に、腰椎椎間板ヘルニアは若い世代に多く、腰部脊柱管狭窄症は40歳以上の中高年が発症しやすいとされています。ただ、下肢の血栓性静脈炎、動脈硬化症といった血流障害でも同様の症状が出ます。
腰部脊柱管狭窄症の症状
脊柱管狭窄症の症状で多いのは
歩いていてしばらくすると脚に痺れや痛みが出てきて歩きにくくなってしまいます。
その症状は休むと良くなり、また歩けたり・腰を前にかがんで歩くと良くなるといった特徴があります。
これを間欠性跛行といいます。
主な症状
- 間欠性跛行
- お尻から足にかけての痛み
- 脚のしびれや異常な感覚
- 腰の痛み
- 頻尿、残尿、失禁などの排尿排便障害
- 脚の脱力感
また特徴として、座っている時はあまり痛みや痺れの症状は出ません。
立った状態や歩いていると症状がでます。
なぜかというと、座ったり、腰を前に屈んでいる状態よりも、立ったときや腰が後ろに反ったときの方が脊柱管が圧迫されるためです。
脊柱管狭窄症の種類
脊柱管狭窄症には圧迫を受ける神経の部位によって3つのパターンに分類されます。
神経根型とは
- 脊柱管には脊髄という神経が通っています。
- 脊柱管の外側が狭くなってしまうことがあります
- 脊髄から左右に枝分かれした神経の根本の部分で圧迫されてしまいます。神経根型です。
- 神経根は左右に分かれています。
- 左右どちらか一方が圧迫を受けて症状が出る事が多いです。
神経根型の症状の特徴
どちらか片方に症状が出る
腰、お尻、太もも、ふくらはぎ、足の裏に症状が出る
腰を反る動きで症状が悪化する
馬尾型とは
脊柱管を通る脊髄の先端部は細い神経が束になっています。
この部分を馬尾神経といいます。
脊柱管の中心部が狭くなり、馬尾神経が圧迫されるのが馬尾型です。
両方の脚に症状が出るのが特徴です。
馬尾型の症状
- 両方の脚のしびれ
- 両方の脚の脱力感
- 頻尿
- 残尿感
- 便秘
混合型
神経根型と馬尾型の症状の両方が混ざりあって出ます。
歩いていてしばらくすると脚に痺れや痛みが出てきて休むと治る『間欠性跛行』がでます。
症状は片方であったり、両方であったりまちまちです。
脊柱管狭窄症の原因
脊柱管狭窄症の原因として最も多いのは加齢です。
年をとることで脊柱を構成する組織が変化してしまい脊柱管狭窄症になってしまいます。
脊柱管を圧迫する組織とは
脊柱管狭窄症の原因として最も多いのは加齢です。
年をとることで脊柱を構成する組織が変化してしまい脊柱管狭窄症になってしまいます。
脊柱管を圧迫する組織とは
靭帯
脊柱の後方には黄色靭帯という脊柱を支える靭帯が存在しています。
この靭帯が加齢やホルモンバランスの変化によりモロくなったり、分厚くなったりします。
椎間関節
また脊椎と脊椎を繋いでいる関節を椎間関節といいます。
この椎間関節が加齢や繰り返す負担により変形したり、肥厚したりします。
椎間板
脊椎と脊椎の間には椎間板というクッションの役割をする組織が存在します。
この椎間板も加齢により、圧縮されて前後に膨隆してくることがあります。
これらの組織の変化により、脊柱管が狭くなることが症状の原因となります。
腰椎すべり症から脊柱管狭窄症になる事もある!
腰椎すべり症の人が脊柱管狭窄症になってしまうこともあります。
発症のメカニズム
腰椎すべり症とは腰の脊椎の連結が崩れてしまい、前方にずれてすべってしまっている状態です。
この脊椎のズレによって脊柱管を圧迫してしまいます。
すると脊柱管狭窄症を発症してしまうのです。
すべり症を患っていると脊柱管狭窄症になるリスクが2倍になるというデータもあります。
さらにすべり症はジュニア期の若い年代に多い、腰椎分離症から発生する事が多いです。
将来的に脊柱管狭窄症を発症させないためにも、腰椎分離症はしっかりと治療する事が重要です。
関連:スポーツ選手に多い腰痛!腰椎分離症の治療法と予防ストレッチ・筋トレの全知識
脊柱管狭窄症の治療法
脊柱管狭窄症のリハビリ・運動療法
脊柱管狭窄症の場合は、脊柱管を狭くしている原因を改善していく事です。
特に腰が後ろに反るような姿勢や動作によって脊柱管の圧迫が強まります。
背中の筋肉や股関節の前の筋肉の柔軟性が低下したり、腹部やお尻の筋力が低下する事で、腰が反りやすくなってしまうため、それらを改善する運動療法を紹介していきます。
料金
◆50分コース【一般】
¥6,000 (税込)
◆40分コース【学生】
¥5,000 (税込)
まとめ
上記の様に坐骨神経痛になる原因は様々なものがあります。
また、坐骨神経痛の原因は上記のものが複合的に合わさったものも多く見られます。
若葉治療院ではそれぞれの原因に合った治療をおこないます。