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日付:2017.06.28 更新日:2022.04.19
有痛性外脛骨│踵骨の痛み│くるぶしの下の痛み │ 若葉治療院 富士宮 本院
目次
滋賀県から御来院いただきました。主訴は足関節周辺の痛み。
地元の医療機関では、有痛性外脛骨とか、踵骨骨端症、偏平足(舟状骨の低下)などの診断。
中学生 サッカー部(男子) 。
あちこち順番に 痛くなっては治り、
痛みが治まっては、また他の部位が痛むの繰り返し。
何か根本的な原因があるのでは?
そんなご相談をいただき、
「男の子が男を試される時と伝えて下さい。」 そんな話をしたのは10日ほど前のこと。
サッカーを寡黙に打ち込む息子の為に、何かできることはないか?
そんな思いで、滋賀県から ここ静岡まで車を走らせてくれたお父さん。
スパイクを見れば・・・
その子のサッカーへの思いがどれだけのものなのか? じゅうぶん見えてしまいます。
お父さんも試された。。 今度は僕が 試される番ですね。
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現在は右足のくるぶしの下や、踵周辺が痛むとのことだけど、
痛みは左右にバラバラと出現する。 歩行や、カラダの傾き、片足のティルトなど見たかぎり、
有痛性外脛骨の疑いがあると診断された左足よりも、
私は現在痛みが出ている右の足の方が重傷だと思う。
そんな訳で、治療の第一目標を右の足首に置く。
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地元の医療機関では、
痛みの原因は、舟状骨の低下や、アーチの異常、足関節プロネーションなどが原因している・・・
左足は、有痛性外脛骨が疑われるとの見解で、
オーダーでインソール(足底板)を作るなどの処置。
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有痛性外脛骨
発症すると、内くるぶしの前足底方向に突起物が触知できるようになる。
押しても痛くない場合もあれば、痛い場合もある。(無痛or有痛)
今回の場合、 現在は痛みが治まっている。
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外脛骨は正常人の15%にみられると言うが、
痛みを伴わなければ、さほど問題はない。痛みがで始めると・・・なかなか厄介なしろもの。
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痛みを訴えるのが多いのは 中学に入って練習量が増えた 1年生の夏前くらいから
中学 三年生の夏までくらいの子が多い。
中体連も終わり、高校受験に向けて運動量が減る間に痛みが鎮静化し、
高校の部活が始まって、運動量が増える4月から6月くらいに、以前ほどではないが少し痛む・・・
そして、インターハイ予選が終わり、三年生が引退するころには鎮静していくものが多い。
15歳から17歳の骨成長が止まる頃には痛みは自然治癒することが多いので、
基本的には手術をせずに、保存療法で経過を観察することが普通です。
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歩けないほどの痛みにならない限り、手術する場合は少ない。
成長期の場合、ステロイドの注射などは使用しない事が多いので、経過観察となる場合が多い。
運動直後の冷却、計画的休養、トレーニング・メニューの調節などで、
ペインコントロール(痛みの量のコントロール)なども有効とされています。
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また、後手に回らないように、誘発の原因を取り除くことが大切だと思う。
シューズのサイズの見直し、点検、履き方の見直し・・・
これらで痛みが改善されることはよくあります。 とくに、バスケットボール。
また、陸上競技など、繰り返すメカニカルストレスから起こるものは、フォームの見直し、
トレーニングシューズの見直し、フィールドの確認など、思いつく事全て、再発の防止に努めたいと思う。
炎症がひどくなる前に、鎮静化させること。炎症を誘発させないことが大切だと思います。
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自分の経験で言うと、サッカー部とバスケット部の子に多い。
サッカーは、突出した突起に
ボールが当たる、蹴る時に痛いと
訴える事が多々あります。
そんな時はドーナツ状のパッドを作る事もあります。
これは、載距突起だけに留まらず、 骨棘のようなものを伴うアキレス腱炎や、
骨棘のようなものを伴う外反母趾で、「シューズに当たると痛い」など、
そんな時に保護パッドを作ったり、シューズを修正することもあります。
また、シューズの縫製の粗さや、オーバープロネーション対策を施したシューズの突起物などが、
痛みを誘発している場合もよくあります。
練習をしない事だけが、足への負担を減らす事ではないと・・・
僕は思っています。
参考記事 種子骨障害(種子骨炎・足の裏の親指のつけ根の痛み・ランニング障害)
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成人過ぎてから発症する場合、特に 職業ランナーなど、過度なトレーニングにより発症した場合、
足が着けなくなるほどの痛みを出すものもあります。
頻繁にそれを繰り返すようなら、私は外科手術も勧めます。
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プロスポーツ選手や、オリンピック選手の足首を見ると・・・痛々しい足首をよく見かけます。
「以前(中学生~高校生のころ)は痛かったけど、今は全く痛くない」 と言う人もいれば、
痛みと付き合いながら 走っている人もいます。
痛みが無くなる時は 一~二年は気にならないが、痛みが出だすと半年以上痛む。
外科療法(手術)以外の選択肢としては、電療や、マッサージなどの理学療法で、
痛みが軽減されることが多いので、ペイン・コントロール・メニュー調整をしながら、痛みが静まるまで
凌ぐ場合も多々あります。
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また、外科療法(手術)、理学療法(手術以外の療法)の他に、保存療法として
テーピングや、インソール(足底板)などが有効とされています。
インソールに関しては、スポーツシューズに対応しきれないものが殆どに思います。
なぜならば、個々のシューズの内部構造は違うので、
靴の中のカーブと、インソール下面をすり合わせる必要があるからです。
特殊な場面で頼まれてやることもありますが・・・ 骨が折れます。
特にサッカースパイクの場合、アウトソールにボールがあたらないように作ってあるので、
病院で作るインソールはまず入らない。
ランニングシューズも同じく、これらのシューズに入れる為には、靴の内側のカーブとのすり合わせが
非常に技術がいる作業なので、素人には無理だと思う。
また、シューズ内部の靴底にも傾斜がついている物もあるので、
靴を履かない状態で作ったインソールの場合、インソールの傾斜と、
靴底の傾斜が合算され、危険なものも多い。
参考記事 :プロネーション対策シューズに危ないモノがあると警鐘は鳴らしておきます。有痛性外脛骨
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ですから、私は
足底板なしで、普通に立てるように、
そして、足底板なしで、普通に歩けること、動けることを 目指します。
遠方からの来院ありがとうございました。 静岡から・・・応援していますよ。 (∩_∩)
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